2024.7.19 / (前編)折り畳み自転車でかんたん輪行!奥琵琶湖サイクリングへ。~tern(ターン)のvergeN8~

関西圏だけならず中部エリアからもサイクリングを目的として、人が集まる滋賀県の琵琶湖。
その琵琶湖を一周サイクリングする事は「ビワイチ」という愛称で親しまれています。
滋賀県のデータによると2015年の調査以来、2023年には過去最多の12万8千人が訪れたそうです!

*以下前置きが続きます。琵琶湖沿いのコースだけ見たい方は後編からご覧ください。

TOLT店主の鈴木や私(原)は何度もビワイチを楽しんでいます。

 

しかし度々思うのは「奥琵琶湖はきれいで走りやすいんだけど、その為に毎回1周(150~200㎞)するのは大変だな…」ということ。*この記事では基本的に150㎞を一周として扱います

 

記事作成:ツアー担当原

 

そこで!今回は輪行で行く、奥琵琶湖だけを楽しむコースを考案し実際に走ってきました!
*輪行とは、自転車の一部を解体するなどし、専用の袋にパッキングすることで電車など公共交通機関に乗車できるようする手法の事です。

 

輪行は、普通のクロスバイクやロードバイクでももちろん可能ですが、専用の器具を揃えたり、手順を覚える必要があります。輪行作業自体は決して難しくありませんが、少々手間であることは否定できません。でも今回は、折り畳み小径車のtern(ターン)vergeN8があるので、輪行もかなり気軽に行えます!

・折り畳み小径車とternのvergeN8について紹介

 

ternのverge8について。

小径車と一口に言ってもタイヤサイズは様々です。
14インチ、20インチ(406)、20インチ(451)等々…。細かな説明は省きますが、数値が大きい方がスピードは出ると思ってください。
vergeN8は20インチ(406)を採用しています。なので、小径車の中ではそこそこスピードも出やすいスポーツモデルです。

ギア比もワイド目なので上り坂にも結構対応できます。折り畳み手順もとても簡単。1回見れば覚えられます。
価格もいい感じ(税込み115,500円)。初めての1台としても高価すぎないですし、既にクロスバイクやロードバイクを持っている人でも買い足しやすい価格帯です。保管スペースに困る方にもおすすめできます。使わない時は折り畳んで押し入れに入れとけますからね!

 

素の商品パッケージが素晴らしいので、カスタムせずそのまま乗ってもOKです。
私(原)も前ギアを少しちっちゃくしたのと、余っていたブレーキが1セットだけあったので交換しただけであとはノーマルです。

ただ、ピュアな走行性能はクロスバイクやロードバイクの方がずいぶん優れています。直進安定性、スピード、軽さ、剛性など、走行性能に直結する部分は非小径、非折り畳みに軍配が上がります。

 

ですが、自転車から降りた時の取り回しの良さは、折り畳み小径車の方が断然優れています。
特に輪行時にはこの威力が発揮されます。vergeN8での輪行準備は焦らずゆっくりやっても2分かかりませんし手も汚れません。ですが、ロードバイクの場合ゆっくりやると10分近くかかる上にに手も汚れます。「たったそれだけの差か。手も洗えばいいじゃん」と思うかも知れませんが、電車の時間が迫っていたり、重たい自転車を持って駅構内の手洗い場まで移動する数10mは結構煩わしいです。元気満タンの朝一ならまだしも、疲れた時や暗くなっていたりすると、この差は許容できなくなってきます。

これらの特性から、小径折り畳み自転車は、「公共交通機関をうまく利用し、ほどほどの距離をサイクリングする」という使い方が向いているのではないかなと思います。(原個人談)
*長距離走行向けに凝ったカスタムをしている方もたくさんいると思いますが、あくまでベース車両に近い状態で考えてほしいです。

 

説明がだいぶ長くなってきたのでいい加減、奥琵琶湖に向け出発したいと思います。

 

出発は近鉄高の原駅。土曜の朝6時57分発京都行の急行です。
前述のとおりあっという間にパッキング完了。汗をかきたくないのでゆ~くり準備。  

輪行時は端っこの改札を通るのがおすすめ。幅が広いので改札機にぶつけたりというご迷惑をかけることもないでしょう。

高の原駅ではエレベーターの利用推奨。エレベーターを降りた先が先頭車両です。
ご存じのとおり近鉄京都駅は先頭車両が改札に一番近いので自転車を担いで歩く距離も短くなります。

7時31分京都駅着です。
一番の難所(?)京都駅での近鉄からJR乗り換え。朝でも夜でも関係なく人が多いです。

次に乗るのは8時ちょうど発のJR琵琶湖線新快速。乗り換えは約30分あります。あと15分タイトな便もありましたがあえて1本早めにしました。

理由は朝食(立ち食いそば)を食べるためです。朝セットみたいな名前で350円くらいだったかな…。特別な味ではありませんが、乗車までの動線(2番線)にあるので大変助かります。

新快速がやってきました。12両編成です。
米原から先に行くのは先頭から4両のみ。今回の降車駅は米原より先の木ノ本駅ですから先頭車両に乗ってみました。

特急電車並みの高速走行でお馴染みの新快速。最高で120㎞くらい出てます。

 

この日朝一は小雨だったのですが、近江八幡あたりからは青空が見え始めました。

 

先頭車両の景色っていいですよね。

9時24分、JR木ノ本駅に到着!
もっと古い駅舎かと思っていましたが綺麗に改装されており、直売所や観光案内所が併設していました。レンタサイクルもあるようです。 

パパっと自転車を用意してスタートです。何度も言いますが、手が汚れないのが嬉しいです。

まずは琵琶湖方面ではなく、木ノ本宿エリアを散策します。
北国街道の宿場として栄えた土地だそうで、古い町屋作りが軒を連ねます。

こちら醤油店。

富田酒造さん。

旧滋賀銀行木ノ本支店跡。

滋賀のソウルフード(?)サラダパンのつるやパンさん。

等々…。この辺りだけでも3時間は遊べそうでした。

さて、やっと琵琶湖沿いのルートを走ります!

後編へ続く。

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